三十一号
- 「古事記を読む―大国主神の国作り―」(講演)菅野 雅雄
- 「古事記「稲羽之素莵」訓義攷―「素」字の使用意義をめぐって―」鈴木 啓之
- 「?女君と嶋之速贄―天宇受売命伝承の本縁―」多田 元
- 「ウガヤフキアヘズ神話の構造と機能―動かないペルソナージュの行為と存在―」栗原 隆
- 「狹井河のほとり―神武天皇の聖婚歌―」守屋 俊彦
- 「倭建命東征伝承と「言擧」」青木 周平
- 「「古事記」若野毛二俣王の系譜について」加藤 清
- 「石之日売の悲しみ」寺川 眞知夫
- 「神話の記述に見られる文字表現―古事記における漢語の受容の一つの場合―」中川 ゆかり
- 「「神武記」と「神武紀」」廣畑 輔雄
- 「日本書紀巻二天孫降臨一書(第二)の解釈について―特に「以祭此神者始起於此矣」― 」尾崎 知光
- 「天武朝に於ける廣瀬大忌祭・龍田風神祭に就て」山根 惇志
- 「多田義俊の旧事記偽書説・古事記序文偽書説」古相 正美
- 研究年表―昭和六十二年― 鈴木 啓之
三十二号
- 梅沢伊勢三先生を悼む 中村 啓信
- 「天穂日命に就て」山根 惇志
- 「隠り妻伝承歌謡と兄妹の愛の歌謡物語」長野 一雄
- 「古事記の「倭」と日本書紀の「日本」について」小川 幸代
- 「ヒムカの名義考」入江 ?
- 「古事記神話における「問ふ」ことの意味」関本 みや子
- 「古事記における「詔」字の使用意識」谷口 雅博
- 「古事記の接頭辞「いろ」について」犬飼 隆
- 「「この蟹や」歌謡試論―ワニ始祖発生を語る元歌謡の想定―」及川 智早
- 研究年表―昭和六十三年度― 鈴木 啓之
三十三号
- 「左伝と史記」(講演)小倉 芳彦
- 「『播磨国風土記』の諸問題」(講演)植垣 節也
- 「「妻立てり見ゆ」の文型―《複述語構文》の変質―」佐佐木 隆
- 「古事記の訓注―誦習者のヨミ―」西條 勉
- 「天照大御神の「見畏」―天石屋戸こもりをみちびく古事記の表現と論理―」壬生 幸子
- 「「海宮訪問」と『経律異相』」瀬間 正之
- 「古事記・墨江中王反乱伝承について―その反正天皇即位前『記』としての構想―」阿部 誠
- 「迦毛大御神と一言主神と」山根 惇志
- 「日本書紀の方法―表現の多層化の構築から―」渡辺 正人
- 研究年表―平成元年度― 鈴木 啓之
三十四号
- 倉野憲司先生を憶い悼む 中村 啓信
- 「古事記における物語的空白部分について」八木 毅
- 「古事記天皇伝承の中で「出雲(系)」」山崎 正之
- 「火中死生―古事記サホヒメ物語成立過程の分析―」藤原 茂樹
- 「「漁田之別」私案」尾崎 知光
- 「后妃の物語と王権―古事記・女鳥王の造型をめぐって―」阿部 誠
- 「言向と倭建命の討伐」榎本 福寿
- 「『常陸国風土記』の伝写について」林崎 治恵
- 「『新撰亀相記』の性格についての一考察」木下 文理
- 研究年表―平成二年度― 鈴木 啓之・谷口 雅博
三十五号
- 「『古事記』における遊びと笑い」(講演)阪下 圭八
- 「赴喪船将攻空船」の解釈に対する疑問と私案」尾崎 知光
- 「古事記仁徳天皇条の所伝と律令」榎本 福寿
- 「「天照らす」考―照臨の思想との関わりにおいて―」平松 秀樹
- 「『古事記』における大国主神の性格について―その成立事情を中心に―」薬 会
- 「兼永本古事記頭書の漢字と音義について」小川 幸代
- 「『日本書紀』における「必」の訓読について」高 潤生
- 「『日本霊異記』上巻第二十五縁小考―説話集『日本霊異記』の志向するもの―」藪 敏晴
- 研究年表―平成三年度― 谷口 雅博
三十六号
- 神田秀夫先生を悼む 中村 啓信
- 「古代王権をめぐる二・三の問題」大久間 喜一郎
- 「古事記の訓読をめぐって―仮名表記語を手掛りに―」山口 佳紀
- 「「黄泉」について」中村 啓信
- 「古事記における婚姻伝承―〈幸行型〉の特性―」冨士原 伸弘
- 「鎮懐石伝承考」工藤 浩
- 「《置目伝説》の再検討」佐佐木 隆
- 「『古事記』の復讎をめぐる所伝―下巻最後の所伝の成り立ちとその意義―」榎本 福寿
- 「神代紀の異伝の性格―本書・一書中に含まれる異伝を中心に―」松田 信彦
- 「「努力」をユメと訓むことについて―日本書紀古訓の一問題―」中川 ゆかり
- 「ヒレ振伝説の形成―日下部君の氏族伝承として―」市瀬 雅之
- 「蟹を掃う―掃守連の始祖伝承―」守屋 俊彦
- 研究年表―平成四年度― 谷口 雅博
三十七号
- 「古事記の表現をめぐって」木村 龍司
- 「『古事記』「造化三神」の思想背景について―道教思想との関連を中心に―」薬 会
- 「常世の中の聖婚―天の石屋戸神話への一つの照明―」守屋 俊彦
- 「古事記「天の石屋戸神話」における「詔直」の意義」谷口 雅博
- 「木花之佐久夜■賣の神話―石長比賣と短命起源譚―」橋本 利光
- 「ホムチワケの不毛な神婚」長野 一雄
- 「古事記の中の「音」風景―語のイメージ化の問題として―」渡辺 正人
- 「端出之縄〔縄亦云左縄端出此云斯梨倶梅儺波〕」(『日本書紀』巻一、本文)について」前田 安信
- 「推古紀二十一年条片岡遊行説話の聖徳太子像」福沢 健
- 「品太天皇巡行伝承考―安相郷伝承を中心に―」飯泉 健司
- 研究年表―平成五年度― 谷口 雅博
三十八号
- 「魏志倭人伝の史料批判」(講演)時野谷 滋
- 「古事記の構想―文脈論的見地から―」(講演)毛利 正守
- 「鈎穴を通る神―古事記の三輪山説話―」中川 ゆかり
- 「記紀と志怪小説―『古事記』中巻の所伝の成りたち―」榎本 福寿
- 「仁徳系譜の始発―『古事記』下巻系譜序説―」矢嶋 泉
- 「軽太子の物語―歌謡物語の形成と古事記の構想―」阿部 誠
- 「鼈頭古事記における伊勢本系諸本の影響―本文の場合―」千賀 万左江
- 「「弟日姫子伝承」の「鏡」と「褶」」佐佐木 隆
- 研究年表―平成六年度― 冨士原 伸弘・松田 伸彦
三十九号
- 「阿礼の誦習と安万侶の撰録」(講演)西宮 一民
- 「名づけられていない「神」―日本古代における究極者の観念について―」(講演)溝口 睦子
- 「天神諸と『古事記』冒頭部」寺川 眞知夫
- 「伊邪那岐命の禊祓の段における時量師神の解釈について」勝俣 隆
- 「天津日高の継承」大脇 由紀子
- 「沙本毘売と女鳥王の人物造形―敬語接頭辞「御」の使用法を中心として―」清水 明美
- 「『古事記』中巻に載る本牟智和氣御子説話について―鵠の「音」を聞くことと見ること―」及川 智早
- 「春日皇女の唱和歌謡についての一考察」烏谷 知子
- 「『古事記』下巻巻末系譜の考察」志水 義夫
- 「『先代舊事本紀』の構造と成立―フツノミタマを中心に―」工藤 浩
- 研究年表―平成七年― 冨士原 伸弘・松田 伸彦
四十号
- 「文章史から見た古事記の成立と日本書紀」(講演)小谷 博泰
- 「古事記神話における「国」の生成―「国生」「国作」の意義―」谷口 雅博
- 「「高天原に氷椽たかしりて」について―『古事記』の表現―」松本 直樹
- 「建御雷之男神をめぐって」中村 啓信
- 「太子品陀和気命の禊―仲哀・応神記の構想―」大脇 由紀子
- 「トコ(遍)考―「常敷」「常闇」「常立」について―」吉野 政治
- 「古事記序「列?攘賊聞歌伏仇」―回想もう一つの解釈―」尾崎 知光
- 研究年表―平成八年― 冨士原 伸弘・松田 伸彦