古事記学会 奨励賞 規約
賞の目的
- 新進研究者のすぐれた業績を顕彰し、古事記研究のいっそうの進展と、古事記学会の活性化をはかる。
賞の対象
- 古事記を中心とした研究論文で、原則として35歳以下の執筆者によるものとし、前年1月1日から12月31日までに公表されたものを対象とする。
賞の選考
- 本賞は、古事記学会の中におかれた選考委員会によって選考される。
- 選考委員は、定員を5名とし、古事記学会代表理事委嘱の推薦委員(4名)の推薦により、理事会の承認を経て決定する。ただし、代表理事が必要と認めるときは、定員以外の選考委員を臨時に委嘱し、これに加えることができる。
- 選考委員の任期は2年とし、重任を妨げない。
- 選考委員会は、広く候補論文を募集した上で選考にあたり、古事記学会代表理事の同意を得て、受賞対象論文を決定する。
賞の贈呈
- 本賞の贈呈は、毎年古事記学会大会に際し、古事記学会代表理事より行われる。
- 代表理事は受賞者を表彰し、賞状と副賞を授与する。
- 副賞は、故塩崎芳子氏の寄金から醸出される。
募集要綱
- 賞の対象者は、学会員・非学会員を間わない。
- 対象論文の応募方法は自薦・他薦を問わない。
- 『古事記年報』誌を通じ、学会員全員に推薦を依頼する。
- 応募する場合には、対象論文の論文名・掲載誌(著書)名及び号数・発行年月日・著者名・年齢を明記する。
- 募集の締切は、対象年の翌年の3月末日とする。
- 提出先は事務局とする。
内規
- 当該年度の『古事記年報』に掲載された35歳以下の執筆者の論文は、自動的に.奨励賞の対象とする。
(平成10年9月5日制定)
(平成14年3月23日内規制定)
(平成25年12月21日改訂)
古事記学会奨励賞 受賞者情報
年度 | 回 | 受賞者 | 対象論文 | 掲載先 |
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平成12年度 | 第 2回 | 是澤範三 氏 | 「上代における「若」字使用の様相 ―疑問推量の場合―」 | 『古事記年報』41号 (平成11年1月) |
平成14年度 | 第 4回 | 朴 美京 氏 | 「須佐之男命の昇天をめぐって ―「請」を手掛かりに―」 | 『古事記年報』43号 (平成13年1月) |
平成15年度 | 第 5回 | 大館真晴 氏 | 「『日本書紀』にみる綏靖天皇像 ―「考」という視点から―」 | 『古事記年報』44号 (平成14年1月) |
平成17年度 | 第 7回 | 植田 麦 氏 | 「古事記における―「今」 ―上巻の「天下」を中心に―」 | 『国語と国文学』 81巻7号 (平成16年7月) |
平成19年度 | 第 9回 | 小林真美 氏 | 「卜部兼永筆本『古事記』における校合過程 ―「イ」本注記―」 | 『古事記年報』48号 (平成18年1月) |
平成28年度 | 第18回 | 葛西太一 氏 | 「神武紀冒頭部の位置付け ―アマテラスの呼称転換と訓注の重出・不順をめぐって― | 『古事記年報』57号 (平成27年1月) |
令和5年度 | 第25回 | 間枝遼太郎 氏 | 国譲り神話と近世諏訪明神縁起―「健御名刀命」の神話をめぐって― | 『古事記年報』64号 (令和4年3月) |
令和5年度 | 第25回 | 星愛美 氏 | 『先代旧事本紀』の先行書利用態度―「所謂」の分析を通して― | 『萬葉』第234号 (令和4年10月) |